パリ祭でシラク大統領に手をふる【フランスの革命記念日】

パリ祭(フランス革命記念日)の画像

7月14日はパリ祭。

パリ祭とはフランスの革命記念日です。

「絶対君主制」が「共和制」に変わった日なので

いわゆる建国記念日。

フランスでは

「Quatorze Juillet(キャトーズ(14日)・ジュイエ(7月))」

と言われています。

(「パリ祭」は日本での呼び名)

パリ祭 キャトルズ・ジュイエ 革命記念日 パレード シャンゼリゼ通り ジダン Tシャツ

ちょうどサッカーのワールドカップで

フランスが準優勝した翌日にパリに到着。

その数日後にパリ祭のパレードを見に行きました。

ワールドカップの後だったからか、

10番(当時のジダンの背番号)の青いTシャツを

着ている人をよく見かけました。

パリ祭のパレードの会場へ

パリ祭の前日、ホテルでテレビを見ていたら、

当時のフランス大統領のシラク大統領が

「明朝10時からパレードをします」

と(そんなようなことを)言っていました。

人混みがあまり好きではないので、

パレードは見に行くつもりはまったくなく。

でも、

「シラク大統領が言うなら、行かなければ!」

と翌日の朝は早めにホテルを出ました。

シャンゼリゼ通りを歩くつもりで、

マドレーヌ通りからコンコルド広場の方へ向かおうとするも、

ずいぶん手前から一般の人たちは立ち入り禁止に。

パリ祭 キャトルズ・ジュイエ 革命記念日 パレード 通行止め

結局、大勢の人たちと連なって、

シャンゼリゼ通りと平行にはしっている通りを黙々と歩きました。

この物々しさを写真におさめようとカメラを取り出すと、

遠くにいたポリスが「マダム、ノン」

まぶたを深く閉じてから

人差し指をメトロノームのように左右に動かして

穏やかに注意をしました。

言い方や仕草が

映画などで見た事があるような感じがして

「フランスらしい」と変なところで感動してしまいました。

パリ祭 キャトルズ・ジュイエ 革命記念日 パレード前

パレードの見学エリアで一番前に

シャンゼリゼ通りの真ん中辺りまで来ると、

通りの沿道を自由に行き来できるように。

パレードを見る場所を探そうにもあまりの人で、

しばらく群衆の中に立ちすくんでいました。

「シラク大統領だけチラッと見られれば満足」

と思っていたら、

なんだかんだで群衆の一番前にくることができました。

ちょっとラッキーでした。

パリ祭 キャトルズ・ジュイエ 革命記念日 パレード前

パレード前にフランス国家を熱唱

だいぶ早く着いたので、

パレードが始まるまでだいぶ時間がありました。

すると、

「ラ・マルセイエーズ(フランスの国歌)を歌いましょう」

と放送が。

沿道にいる大勢の人々が

「ラ・マルセイエーズ」の音楽に合わせて熱唱しました。

こんなにも大勢の人がひとつの歌を歌っているの様子は圧巻!

歌えないけど、勝手に一体感を感じて感動していました。

軍事パレード

パレードが始まってしばらくすると、

眉毛の下がった見たことのあるムッシューが戦車に。

「シラク大統領だ!」

パリ祭 キャトルズ・ジュイエ 革命記念日 パレード シラク元大統領
動画の一部をきりとっているため、画像が荒く見づらくすみません。。

急いで片手でデジカメの動画を撮りながら、

もう一方の手を大きく振り続けました。

当時シラク大統領が好きだったので、

感動と嬉しさでいっぱい!

パリ祭 キャトルズ・ジュイエ 革命記念日 パレード 戦車

「シラク大統領も見られたし、そろそろ帰ろう」

と思って後ろを振り返ると、

ものすごい人でとても身動きはできず。

結局、動けないままパレードを見続けることに・・・。

でも動けなくてよかった!

次々とやってくる陸海空のパレードの迫力がすごく、

目を奪われるという言葉がぴったりなくらい見入ってしまいました。

パリ祭 キャトルズ・ジュイエ 革命記念日 パレード 飛行機トリコロール

地上だけでなく、空の方も賑やかに。

そらでは、戦闘機がトリコロールの煙を

まっすぐに描きながらきれいに飛んでいました。

あちこち見るのに(そして動画や写真を撮るのに)大忙しでした。

パリ祭 キャトルズ・ジュイエ 革命記念日 パレード 終了

パレードが終わってもすぐに移動できない

パレードが終わり移動しようとすると、、、

まだ通行止めのところが多く、

しばらく八方ふさがりの状況が続きました。

なかなか思い通りに動けず

大勢の人が右往左往としていたところ、

一人のおじいさんが笛を吹き始めました。

私でも知っているような有名な曲や、

フランス国歌のラ・マルセイエーズなど。

近くにいた小さな男の子が

その笛の音色に合わせて歌っていたのが

忘れられないくらい可愛かったです。

そのおじいさんのおかげで、

その一帯はとても和やかな空気が流れていました。

パリ祭 キャトルズ・ジュイエ 革命記念日 パレード 終了 通行止め ポリス

やっと動けるようになり、

それぞれがそれぞれの行くべきところへ流れていきました。

パリ祭 キャトルズ・ジュイエ 革命記念日 パレード 戦車 帰り
通行止めの通り

パレード会場から解放された軍人さんの素顔

私はそのままヴェルサイユ宮殿へ行こうと、

メトロ9号線の終点「Pont de Sèvres」駅へ。

すると、急に騒々しくなってきました。

「なんだなんだ?」

とバスターミナルから道路の方を見ると、

軍人さんたちがパレードから

基地へ帰ってくるところでした。

たくさんの戦車がぞくぞくと連なって走行。

先ほどのシャンゼリゼ通りでの粛々としたものはみじんもなく、

パレードでは1ミリも動かなかったような軍人さんたちが

「ヒューヒュー」「ピーピー」

と大騒ぎしながら走り去っていきました。

シャンゼリゼ通りでは厳格な軍人さんたちでしたが、

大きな仕事を終えたあとは、やんちゃな若者でした。

ヴェルサイユ宮殿へ向かう途中

「Pont de Sèvres」駅から171番バスでひたすら終点まで揺られ、

終点でバスを降りると目の前にヴェルサイユ宮殿が広がって見えます。

ヴェルサイユ宮殿前のバス停留所

バスで行くヴェルサイユは、

車窓から見るヴェルサイユの街並がとてもきれい。

しかも、ヴェルサイユ宮殿の目の前まで来るので、

おすすめです。

パリ祭 7月14日のイベント

<軍事パレード>
【場所】シャンゼリゼ大通り(Avenue des Champs Elysées)
【時間】10:00〜12:00
※周辺のメトロや道路は早朝(7:00〜8:00くらい)から閉鎖されるので、早めにお出かけした方がいいかもしれません。

<花火>
【場所】トロカデロ広場(Trocadero)
【時間】23:00〜23:35
※エッフェル塔を見渡せる場所なら花火を見られます。
※Trocadero(トロカデロ広場)やChamps de Mars(シャン・ド・マルス公園)などエッフェル塔エリアの周辺は閉鎖されます。

<オペラコンサート>
【場所】シャン・ド・マルス公園(Champs de Mars)※エッフェル塔のふもとです
【時間】21:00〜23:00
※Trocadero(トロカデロ広場)やChamps de Mars(シャン・ド・マルス公園)などエッフェル塔エリアの周辺は閉鎖されます。

<ルーブル美術館 入場無料>
【時間】9:00〜17:30
※7月14日は終日入場無料

一日めいっぱい楽しめそうですね。また行きたいな〜〜〜。

パリ市ウェブサイト:https://www.paris.fr/

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