パリの文化施設が無料・割引に「文化遺産の日」【イベント2023】

シャンゼリゼ大通りから見た凱旋門の画像

2023年9月16日(土)・17日(日)の2日間は

ヨーロッパの国々で開催される

「ヨーロッパ文化遺産の日(Journées Européennes du Patrimoine)」。

施設によって開催日が異なる場合があります

2023年は、40回目を迎えます。

この2日間は、パリでも普段入ることができない

フランス大統領官邸エリゼ宮などの

政府機関や歴史的建造物、

そして人気の観光施設が

無料または割引で見学できます。

でも、予約の必要な施設では

毎年すぐに予約がうまってしまう

人気の施設もあるので、

早めの予約がおすすめです。

この、パリで開催される

「ヨーロッパ文化遺産の日(Journées Européennes du Patrimoine)」

について、

そして、おすすめ施設をご紹介します。

ヨーロッパ文化遺産の日とは

「ヨーロッパ文化遺産の日(Journées Européennes du Patrimoine)」は、

フランスから始まった、ヨーロッパ各地で

毎年開催される文化イベントです。

この2日間は、

フランス大統領官邸のエリゼ宮や

各省庁や裁判所、歴史的建造物、

フランスのテレビ局など

普段入れない文化施設が

無料で一般公開されたり、

ルーヴル美術館や、凱旋門、

パリ工芸博物館、郵便博物館など、

いつも有料の施設も

無料または割引になります。

対象の文化施設はたくさん。

2023年は、パリとその近郊をあわせて

2日間で1,500以上の施設が一般公開されます。

今年で40回目を迎える

この「ヨーロッパ文化遺産の日」のはじまりは、

1984年9月23日のこと。

昭和生まれ
昭和生まれ

最近!

当時のフランス文化大臣のジャック・ラングが

フランスの驚くべき歴史的建造物の豊かさを

一般の人々に紹介しようと

「La Journée Portes Ouvertes(扉を開ける日:歴史的建造物の公開日)」

という名称で1日だけ開催しました。

そして翌年の1985年10月3日、

第2回ヨーロッパ建造物遺産担当大臣会議で

文化大臣ジャック・ラングが

「ヨーロッパ文化遺産の日」を提唱し、

ヨーロッパのイベントになりました。

1991年からはヨーロッパ評議会主導による

「ヨーロッパ文化遺産の日」が開始され、

1999年以降はヨーロッパ委員会と共同で、

年に一度実施することに。

それから徐々に開催国が増えていき、

現在はヨーロッパ文化条約に加盟している

約50カ国で毎年開催されています。

パリのヨーロッパ文化遺産の日 2023年開催概要

パリで開催される

ヨーロッパ文化遺産の日の概要をご紹介します。

開催期間

2023年9月16日(土)・17日(日)(2日間)

※2日間ではない場合あります。

開催時間

各施設により異なります。

テーマ

“Patrimoine vivant” et “Patrimoine du sport”

「生きた遺産」と「スポーツ遺産」

一つ目の

「生きた遺産(”Patrimoine vivant”)」とは、

歌、踊り、儀式、祭り、

伝統工芸の技術、

自然や宇宙に関する知識など、

世代から世代へと受け継がれている

慣習、表現、知識、技術を指します。

二つ目の

「スポーツ遺産(”Patrimoine du sport”)」は、

2024年にパリでオリンピック・パラリンピック競技大会が

開催されることから

テーマとして取り上げられました。

このスポーツ遺産は、

20世紀初め頃を中心としたスポーツ活動が

旧来の慣習が進化したり、

新たな慣習が登場することで活発化し、

大きく発展してきました。

パリのヨーロッパ文化遺産の日 おすすめ施設

パリで見学できる文化施設はとても多い!

(パリとその近郊をあわせて、2日間で1,500以上の施設)

この参加施設のなかから

おすすめの施設をご紹介します。

ルーヴル美術館のアトリエ見学ツアー(無料・要予約)

ルーヴル美術館のアトリエ(Ateliers d’Art du musée du Louvre)見学ツアーでは、

ルーヴル美術館の作品の保存と展示のために働いている美術工房部門を一般公開。

額装、金箔貼り、装飾画、照明、大理石細工、タペストリー、建具、椅子張り、キャビネット製作、金属加工、美術館のサポート、美術品の設置など、ルーヴル美術館独自の専門技術を見学できます。

日時

2023年9月16日(土)8:30〜12:50, 13:30〜17:50
2023年9月17日(日)8:30〜12:50, 13:30〜17:50
※受付時間も含まれます
※遅刻不可

所在地

Ateliers d’Art du musée du Louvre
face au 166 rue de Rivoli 75001 Paris
(166 rue de Rivoli 75001 Paris の向かい

以下のマップの赤い印は、ルーヴル美術館アトリエ見学ツアー開催場所の向かいです。

定員

(午前)5組20名
(午後)5組20名

料金

無料(要予約

予約受付

2023年9月初旬よりルーヴル美術館の公式サイトにて受付

公式サイト

https://www.louvre.fr

https://www.louvre.fr/en-ce-moment/evenements-activites/journees-europeennes-du-patrimoine-2023

定員が少ないので、予約ができたらラッキーですね

フランス・テレビジョン本社(無料・要予約)

フランス・テレビジョン(France Télévision)は、

フランス最大の放送グループのひとつで、

2024年パリ・オリンピック・パラリンピック競技大会の

公式放送局を務めるテレビ局。

そのフランス・テレビジョン本社が

一般公開されます。

技術スタッフ、ジャーナリスト、

社内チームや、さらに

フランス・テレビジョンを代表する

司会者も来場者を迎えてくれます。

また、さまざまな制作・作業エリアを

45分間で巡るガイドツアーを開催します。

日時

2023年9月16日(土)
2023年9月17日(日)

所在地

Siège France Télévision
Esplanade Henri de France 75015 Paris 15

料金

無料(要予約

予約受付

2023年9月1日(金)10:00 から 2023年9月17日(日)17:00まで。

予約登録は1回のみ。1登録につき4名まで。

年齢制限なし。

公式サイト(予約ページ)

https://www.francetelevisions.fr/le-club/evenements-exclusifs/journees-europeennes-du-patrimoine-2023-18448

老若男女を問わず楽しめるそうです

ユネスコ本部(無料・予約不要)

ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は、

諸国民の教育、科学、文化の

協力と交流を通じて、

国際平和と人類の福祉の促進を

目的とした国際連合の専門機関。

その本部がパリにあります。

ユネスコ本部には、各国から寄贈された

美術品が多く集められています。

この「文化遺産の日」の2日間で、

ユネスコ本部の建築物はもちろん、

イサム・ノグチの日本庭園、

安藤忠雄が設計した建物「瞑想の空間」、

ピカソ、ジャコメッティ、カルダー、

タピエス、ミロなどの芸術作品を

鑑賞することができます。

また、2003年10月17日に

パリのユネスコ本部で採択され

今年20周年を迎えた

「無形文化遺産保護条約(無形文化遺産の保護に関する条約)」

に焦点を当て、

さまざまな催しがおこなわれます。

<主な催し>

・「生きた遺産」である各国の伝統行事の実演(さまざまな地域の舞踊、アラビア書道の体験など)

・2本のドキュメンタリー映画上映

・ユネスコの専門家の講演(無形文化遺産が直面する大きな課題について)

・グルメ(チュニジア文化の料理やアフロ屋台料理)

日時

2023年9月16日(土)10:00〜18:00
2023年9月17日(日)10:00〜18:00

(※館内ケータリング可能)

所在地

Maison de l’UNESCO
125 avenue de Suffren, 75007 Paris

料金

無料(予約不要)

公式サイト

https://www.unesco.org/fr/articles/journees-du-patrimoine-2023-lunesco-celebre-le-patrimoine-vivant

ソルボンヌ大学(無料・予約不要)

近代オリンピックの基礎を築いた

ピエール・ド・クーベルタンが、

オリンピック再興の演説を行った

歴史的な舞台である

ソルボンヌ大学(La Sorbonne)。

フランスで最も有名な大学のひとつです。

一般公開では、

パリの職業高校や美術学校の

生徒による作品展や

オリンピックとソルボンヌ大学の

つながりに焦点を当てた、

特別ガイドツアーもおこなわれます。

そして今年も子どもたちのために

特別にゲームが用意されています。

日時

2023年9月16日(土)10:00〜16:30
2023年9月17日(日)10:00〜16:30

所在地

La Sorbonne
45-47 rue des Ecoles 75005 Paris

料金

無料(予約不要)

ガイドツアー

オリンピックとソルボンヌ大学のつながりに焦点を当てた特別ガイドツアー。

■日時
2023年9月16日(土)11:00〜・15:00〜
2023年9月17日(日)11:00〜・15:00〜

■予約
現地にて申し込み

公式サイト

https://www.sorbonne.fr

その他のおすすめ施設一覧

上記でご紹介してきた施設のほかに

おすすめの施設を一覧でご紹介します。

エッフェル塔(Tour Eiffel)(無料・要予約)

  • エッフェル塔のエレベーターをガイド付きで見学
  • 公式サイト
  • 所在地(入口:Allée Jean Paulhan 75007 Paris)

凱旋門(Arc de Triomphe)(無料・予約不要)

  • 通常入場料が必要な凱旋門の屋上が無料
  • 公式サイト
  • 所在地(Place Charles-de-Gaulle 75008 Paris)

パリ工芸博物館(Musée des Arts et Métiers)(無料・当日現地受付)

  • 器具、物質、建築、通信、エネルギー、機械、輸送の7つの分野にスペースを分けて展示する博物館
  • 公式サイト
  • 所在地(60 rue Réaumur 75003 Paris)

縁日博物館(Musée des Arts Forains)(割引・要予約)

  • 昔の移動式遊園地で出されていた乗り物やゲーム、お祭りにまつわるものなどを展示し、実際に遊べる博物館
  • 公式サイト
  • 所在地(53 Avenue des Terroirs de France 75012 Paris)

証券取引所(Bourse de Commerce)(無料・要予約)

  • 証券取引所内にある現代アート美術館での見学や体験アトリエ
  • 公式サイト
  • 所在地(2 rue de Viarmes 75001 Paris)

ル・モンド本社(Siège du Monde)(無料・要予約)

  • 2020年に完成した壮麗な建物を見学。文化遺産の日にあわせ「ル・モンド フェスティバル」を開催
  • 公式サイト
  • 所在地(67-69 avenue Pierre Mendès-France 75013 Paris)

パリ市庁舎(Hôtel de Ville)(無料・要予約)

  • 豪華なパリ市庁舎内の応接室、図書館、議会議事堂、市長室を見学
  • 公式サイト
  • 所在地(3 rue Lobau 75004 Paris)

郵便博物館(Musée de La Poste)(無料・予約不要)

  • フランスの歴代の郵便ポストや制服、切手など郵便に関する歴史に焦点を当てた博物館。La Posteグッズもお土産にぴったり
  • 公式サイト
  • 所在地(34 Boulevard de Vaugirard 75015 Paris)

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まとめ

毎年開催される

「ヨーロッパ文化遺産の日(Journées Européennes du Patrimoine)」。

今年は40回目を迎え、

2023年9月16日(土)・17日(日)の

2日間に開催されます。

普段一般には公開されていない施設や

通常有料の施設にも

無料または割引料金で見学することができます。

この2日間にパリに滞在している際は

ぜひこの貴重な機会に訪問し、

貴重な体験をしてくださいね。

▼Journées Européennes du Patrimoine 2023 公式サイト
https://journeesdupatrimoine.culture.gouv.fr/

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