ずっと観てみたいと思っていた映画「モンテーニュ通りのカフェ」をTSUTAYAで借りて観て以来、また観たい衝動に駆られ、結局DVDを購入しました。
この映画の原題「Fauteuils d’orchestre」は「オーケストラ・シート」という意味。内容は、パリ8区のモンテーニュ通りにある「カフェ・ド・テアトル」(実際に存在するカフェ)に集まる人々のそれぞれの思いや姿を描いた心暖まるストーリーです。なので邦題の「モンテーニュ通りのカフェ」の方がピッタリなような気がしていましたが、「オーケストラ・シート」というタイトルは映画の中に出てくるセリフから、その人たちの思いをぎゅっと凝縮させたタイトルだということが観ていくうちにわかりました。
「近すぎると、何も見えない」
この映画の中で私の一番のお気に入りは、劇場管理人のクローディ(ダニ)。
昔はミュージシャンを目指していたけれど結局なれず、劇場でその才能のある人たちを支える側で定年を迎えます。クローディのにじみ出てくるさりげない温かさや包容力にとてもひかれました。
そして、ヘッドホンをつけて音楽をノリノリで聴いている姿を何度も観たくてこのDVDを買うに至ったと言っても過言ではないくらい、クローディの音楽を聴いているシーンは大好きです。
<クローディがノリノリで音楽を聴いているシーンのタイム>
・00:14:10 頃
・00:32:40 頃
・00:35:24 頃
・01:23:33 頃
エンディングで、夜のパリの街を背景に音楽が流れている中で、ジェシカ(セシール・ド・フランス)の祖母(シュザンヌ・フロン)が語りかける言葉が心に刺さりました。
「恐れずに前に一歩踏み出すことが大切よ。
それで私の人生は輝いたのよ」