パリでは観光、アート、ショッピング、レストランなど、行くところがいっぱい。
それ以外にも、美しい街並みを見ながらお散歩したり、街中を歩き回ります。
目的地へ向かうとき、国内では道に迷えばスマートフォンを見れば大体たどりつきますよね。
でも、旅行者にとって海外ではインターネットに不自由する場合もあります。
「こんなときにポケットwifiの充電がなくなるなんて。。。」
「SIMの制限が。。。」
などなど。
そこで街歩きにとても重宝するのがパリの地図帳(フランス語では「Plan de Paris プラン・ド・パリ」)です。
地図帳といっても小さいサイズのものもあり、軽くて持ち歩きにも便利なんです。
しかも、値段は大体5ユーロから10ユーロ程度とお手頃。
なぜ地図帳が重宝するかというと、行きたい場所の住所がわかれば、簡単にその場所にたどり着くことができるんです。
パリに到着後、地図帳を手に入れておくと、いざというときに便利ですよ。
パリの地図帳を売っている場所
パリの地図帳は、主にパリ市内の以下のお店で購入することができます。
- 本屋さん(librairie)
- お土産屋さん(souvenirs)
- キオスク(kiosque)
いずれもパリ市内の賑やかな場所にはいくつもあるので困りません。
おすすめは本屋さん。
同じパリのマップでも、大小さまざまな種類の地図帳が豊富にあるので、自分に合った見やすい地図帳がきっと見つかります。
「パリに着いたばかりでフランス語だらけのお店ではハードルが高いな」
という場合は、オペラ座付近にある日系の本屋さんがおすすめです。
それは、
「パリ・ジュンク堂(Librairie japonaise JUNKUDO Paris)」
という本屋さん。
日本の本もたくさん置いてあり、気負わずに安心して購入できます。
また、ジュンク堂に入ってすぐのところには、パリのフレッシュな情報が載った「フリーペーパー」も置いているんです。
ガイドブックにはない、旬な情報も得られるかもしれません。
ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
■パリ・ジュンク堂(Librairie japonaise JUNKUDO Paris)
- ウェブサイト:https://www.junku.fr/
- 住所:18, rue des Pyramides 75001 PARIS FRANCE
- 交通:メトロ7号線、14号線「Pyramides」駅
- 営業時間:月〜土 10:00〜19:00
- 電話:01 42 60 89 12
- Eメール:contact@junku.fr
ここはどこ?パリの通り名と番地
パリにはすべての通りや広場などに名前がついています。
そして住居表示が規則的なので、街中の表示と規則がわかれば位置が簡単にわかります。
下の写真のように、すべての通りの角には「区の番号」と「通りの名前」が書かれた青のプレートがはられています。
そして建物の入り口には「番地」が書かれた青のプレートも。
この「通り名」と建物の「番地」をもとに自分の居場所がわかります。
そして、パリの「番地」は、セーヌ川を起点にふられていて、セーヌ川から離れるほど数字が大きくなります。また、セーヌ川を背にして道路の左側が奇数、右側が偶数となっています。
セーヌ川に平行してしている道の場合は、「番地」はセーヌ川の上流から下流に向かって数字が大きくなり、上流を背にして道路の左側が奇数、右側が偶数となっています。
ひとつの建物の入り口が複数ある場合は、その「番地」に以下の文字がつきます。
- 2つめ:「bis」
- 3つめ:「ter」
- 4つめ:「quater」
例えば、番地が「18」の建物に、入り口が2つ、または3つ、または4つ場合は以下のように表示されます。
- 18 bis
- 18 ter
- 18 quater
この「番地」の規則さえわかっていれば、道に迷っても心配しなくても大丈夫なんです。
地図帳の見方
実際に目的地の住所を確認して、地図帳で見てみましょう。
目的地の住所を確認する
例えば、ダリダ(フランスのシャンソン歌手:故人)像を目的地にしてみます。
「へ〜、『ダリダ像の胸を触ると幸せになれる』という都市伝説があるのか」
「それじゃ、行ってみようかな」
目的地であるダリダ像のある住所を確認します。
確認すると、
「Place Dalida, 75018 Paris」
という住所にあるということがわかります。
パリの住所の基本
パリの住所は、以下の順で並んでいます。
「番地 + 通りの名前 + 郵便番号(750XX) + Paris + France」
郵便番号(750XX)の
下2けた「XX」は、
パリ市内の1~20区の該当の数字。
なので、
「Place Dalida, 75018 Paris」
にあるダリダ像は、住所だけで
「18区のダリダ広場」
にあることがわかるんです。
それでは引き続き進めていきましょう。
通り名をインデックスで調べる
まず地図帳のインデックスを開きます。
通り名の
「Place DALIDA」の「D」
から、英語の辞書で調べるときと同じようにABC順で探します。
※「Place」や「Rue」などの通りの種類からは調べません。
「Dalida Place」がありました。
※住所の表記とは異なり、「名称 + 通りの種類」の順で表記されています。
「Dalida Place」の行を見てみましょう。
一番左側には、太字で「区(Arr.)」を示す
「18」。
その右隣には、該当ページの「ガイドとなるエリア(Repère)」を示す
「D18」
が表示されています。
- 「Arr.」:「区」
- 「Repère」:(ガイドエリア)
※表記方法は、地図により多少異なります。
該当ページで場所を確認する
パリの地図帳ではエリアが「区」ごとに分けられています。
インデックスは「区の番号」を表示していて、通し番号の掲載ページではなく、「区の番号」のページを開いて調べます。
まず、インデックスで確認した
「区」をあらわす「18」
と書かれているページを開きます。
※ページ上部の赤い四角の白抜きの数字
※「18e(18eme「18番目の」の略)」と書かれている地図帳もあります
次に、その開いたページで、
「エリア」を示す「D18」
を確認。
「D」と「18」が交わるエリアを探します。
「Dalida Place」がありました!
地図帳には
「Pl. Dalida」
と書かれています。
※「Pl.」は「Place」の略
(赤字の手書きで、「ラパン(ラパン・アジル)」や「壁抜男」と書いていますが、ダリダ像の近辺にはこのような名所が他にもたくさんあります)
パリの通りの種類と略称
小さい地図ですと「通りの種類」は略されて表記。
なので、主な「通りの種類」の略称を以下にまとめました。
※アルファベットの大文字小文字の表記や、略称の文字数など、地図により異なります。
- Allée(Al.):歩行者専用の道、路地(散歩道)
- Avenue(Ave.):大きなモニュメントにつながる直線的に伸びる並木道
- Boulevard(Bd.):幅の広い大通り。城壁跡に作られた大通り(円形につづく)
- Carrefour(Carr.):交差点
- Impasse(Imp.):袋小路
- Passage(P.):歩行者専用の道、路地(散歩道)
- Place(Pl.):広場
- Porte(Pte.):(パリ市の)市門、市門界隈
- Rond-Point(Rd-Pt):中央が噴水や記念碑で占められている円形の場所、いくつかの通りや道を収束させる交差点
- Rue(R.):一般的な通り
- Square(Sq.):柵に囲まれた小さな公園、木や芝生がある四角形のエリア
- villa(V.):個々の住居に囲まれた道路や袋小路、パリでは私道
ぜひ参考にしてみてください。
実際に目的地へ
それでは、地図帳を片手にダリダ像へ。
地図帳にはメトロなどの周辺の主な情報を表記。
ダリダ広場の最寄り駅も確認できます。
地図を頼って歩いていくと。。。
「PLACE DALIDA」のプレートがありました。
見回すと、ダリダ像もありました。
みんながダリダ像の胸を触っているためか、胸の部分だけ変色しています。
ぜひダリダ像の胸を触ってみてください。さらに幸せになれるかもしれません。
勧めている本人は何度も一人でここを通っていますが、いまだに触ったことがないのです。
一人で触るのはちょっと抵抗が。。。
まとめ
パリの住所は簡潔で規則正しいうえに、街中に「通りの名前」と「番地」が記されています。
表記の規則さえわかれば、地図帳を見て自分がどこにいるのかわかりますし、目的地までたどりつくこともできます。
パリに着いたら、まずは地図帳を手に入れてくださいね。
スマートフォンがなくても自在にパリを闊歩できますよ。